古い水鉢の取替をしないと納骨できないため、新たに作り直しをして交換と霊標板を設置した工事の説明をいたします。
水鉢と花立の作り直し
昔の古い水鉢は花立と一体型になっています。現在は基本型は水鉢と花立は別に作り設置するのが一般的です。古い水鉢は裏面や底面の加工が悪くガタガタになっていますので納骨の穴に水が入っていきやすいですね。セメントで隙間をふさいで水が入らないようにしていますが十数年経てば水が入っていってると思います。納骨の穴にも水が入らないようにリフォームしないといけないので、今回は水鉢と花立その下に必要な水鉢台、拝石、霊標板、玉砂利の6つを交換および設置することになりました。
現在の墓石が香川県産の庵治石を使用しておられます。庵治石は日本で最高峰の石です、値段も一番高い石になります。今回は予算の関係もあり外国産の似ている石を使用しました。通称ポル細という石です。これも外国産の中では高品質な方です。石目もキレイで吸水率も低い石ですので耐久性にも優れています。
新しい水鉢には家紋を彫刻し白色をお入れいたしました。花立はステンレス製の花筒を取り付けましたので掃除も簡単になりました。水鉢台は墓石と納骨穴に隙間ができないように寸法も合わせて施工しました。お参りしやすいように拝石も置きました。墓石に戒名や故人名を入れるスペースが無くなってきたため霊標板を設置しました。これでこれからのご家族もご一緒のお墓に入れる安心感が生まれます。全体の仕上げで那智黒石のつや無しの玉砂利をしきました。全体が引き締まりお墓全体の統一感が出ます。
まとめ
昭和40年以前に作られているお墓は現在のお墓のように艶がでるような磨きがかかっていません。つやが無いような状態です。黒い水垢も取りにくいお墓でしたがお墓のクリーニングもさせていただき水垢もほとんど取れました、特に水皿のところは長年の水垢が溜まってますので大変です。地震の際に一番上の竿石が倒れて欠けてしまったようなのでパテで補修させていただきました。近くで見なければ埋めた跡がわかりにくなりました。
建て直しをすれば全部キレイになるのですが、良い石のお墓なことも有り、これからのご家族のためにリフォームでお墓をよくいたしました。ご先祖さんも喜んでおられると思います。お墓に問題があれば早目の補修を心がけてください。