「彼岸」とは川のイメージで説明しますと。向こう側の岸、此岸(しがん)とはこちら側の岸となります。ここでは彼岸について説明しています。
彼岸とは
「彼岸」とは仏の浄土であり清らかな世界、ですから極楽のことになります。お釈迦さまは西方浄土に極楽があると説いています。幸せになりたっかたら、ひたすら西に向かっていきなさいと言っています。これは仏法をひたすら聞きなさいということにあたります。聞法(もんぽう)しなさいと言っています。お彼岸はお経を聞く日でもあり仏法は聴聞(ちょうもん)に極まる、ただただ聞くことが幸せになる一本道であること。お彼岸は仏法を聞かせてもらうことにより幸せを願う日です。
此岸とは
「此岸」とは穢土(えど)とも呼ばれます。けがれた世界であります。煩悩によりけがれた世界、人は108の煩悩をもっており、煩わせて悩むと書いて煩悩(ぼんのう)です。欲・怒り・妬みなどです。煩悩によってけがれた世界は娑婆(しゃば)とも言います。シャバは元々インドの言葉で娑婆は漢字を当てはめたものになります。また別名、堪忍土(かんにんど)とも言います。堪え忍ばないといけない世界、あっちこっちで欲がぶつかりあい思い通りにいかない世界、なんでこんなに上手くいかないと怒ったりする、欲のぶつかりあいの世界、自分の思い通りに生きていけない世界なので我慢しないといけないので堪忍土といいます。
彼岸の時期は?
春と秋の2回あります。どちらも7日間です。春のお彼岸は春分の日を中日として7日間。秋のお彼岸は秋分の日を中日として7日間です。それぞれ中日から前3日目が彼岸入り、後三日目が彼岸明けになる7日間となります。
まとめ
春は「牡丹餅」、秋には「おはぎ」を食べる習慣もございます。春に咲く牡丹の花にみたてて作っていることから「牡丹餅」、秋に咲く萩の花にちなんで「おはぎ」と呼ばれています。お供えしたり食べたりします。春分の日と秋分の日は太陽が真東から昇って真西に沈む日です。西は彼岸を表します。西は西方浄土にあたりますから、この日には夕日をみながら極楽を思う日になります。お浄土が一番近く感じる日でもあります。この日にご先祖に感謝の心も届きやすいと感じる日でもあります。ご供養をして子孫繁栄を願いお墓参りをします。