遺言書はご家族が無くなると問題が発生する場合がございます。家族間がこじれる問題があれば解決にも時間が必要となります。遺産が多ければ多いほどトラブルも大きくなります。それほど多くはないかもしれませんが、後に揉めないように準備はしておいた方がいいと思われます。その準備が「遺言書」の作成からになります。トラブルを避けるには必要な手順です。お墓も関係する遺言書を作成するにも何から始めたたらいいのかを説明していきます。遺言書とは?
家族間のトラブルを避けるために、遺言は家族にメッセージを残すことになります。亡くなる前に伝えたいことを記すものですが、心情的なことよりも財産分与に対することがメインとなります。「遺書」と「遺言書」はまったく法的な効力が違います。どちらも健康なうちに用意したいものです。よく考えないと後でトラブルになりかねませんし、痴呆や認知症などになると書くこともできません。書いても遺言として認めてもらえません。
遺言書の種類
遺言には大きく分けて3種類の形式があります。
- 自筆証書遺言
- 公正証書遺言
- 秘密証書遺言
自分でペンと紙があれば作成できるのが「自筆証書遺言」です。「公正証書遺言」は公証役場で作成しますので内容も確認される為、問題ない遺言書ができます。費用や証人など必要になります。
まずは自筆証書遺言を書いていただければよろしいかと思います。
お墓の遺言
書きはじめると分かりますが、財産は何があるかをかき出し、誰に相続させるかを考えます。財産のリスト作りから始まります。スグにはできないと思いますので時間をかけて仕上げていくことが重要です。 お墓の相続人を希望して遺言書に書いても、そのとおりにしてもらえるか分かりません。そこで、条件付きにして記載いたします。お金を支払う代わりに他の条件を実行してもらうという形で相続してもらうのです。
条件付きで書く方法として、2つの方法があります。「条件を付けて相続をさせる遺言」と「負担を付けて相続をさせる遺言」があります。条件を付けて相続をさせる方法とは、例えば「500万円を支払う条件として、お墓の管理を承諾する」というものです。相続人からすればお墓をもらう代わりにお墓を継承することになり、法的効力が発生します。ですから、お墓のを管理していないと見なされればお金を受け取ることはできません。誰が判断するかは一般的には相続人の方たちですが、他の場合もあります。
負担を付けて相続をさせる方法とは、例えば「500万円を支払う代わりにお墓を継承する」と記した場合、相続人からすればお金を遺贈されたと同時にお墓の管理を承諾したことになります。しかし、お墓の管理を実行していなことが発覚した場合はどうなるのでしょうか。これは、他の相続人から異議があれば取り消される場合もあります。そういったトラブルが起きないように他に付随した条件をつけることも必要になります。
まとめ
大切なお墓の相続に関することです。亡くなられた後にトラブルはなるべく避けたいですね。遺言書の作成は時間がかかるとおもいます。慎重に記すことを決めながら書いていかないといけません。条件付きにしなくてもお墓のことはご家族のかたは守ってくれると思いますが、遺言書に記載すれば親族間で問題もおこらずに済みます。作成は大変ですがメリットはあるものです。