一般的なお墓といえば縦長の墓石ですが、これはなぜ、大きさを決める時に8寸墓とか9寸墓と呼ばれているのかをご説明していきます。
墓石の寸法の取り方
一般にお墓の形といえば和型の石碑ですが、この墓石の大きさを決めるのに8寸墓や9寸墓とよびます。これは一番上の竿石とよばれる部分の横幅の寸法できめています。ですから横幅が8寸の場合は8寸墓と呼びます。たとえば、関西地域では神戸型が主に使用されます。ですから「神戸型8寸」となります。竿石の横幅が9寸ですと他の部分の石も大きくなりますので全体が大きくなります。気を付けないといけないのは基本的な大きさはあるのですが、8寸墓の大きさが規定されているわけではありません。デザインや地域により異なりますので全体の大きさは確認する必要があります。
それでは、寸表示ですがこれは尺貫法という測り方で表しています。尺貫法は中国が起源ですが1959年頃に禁止され、計量法が使用されるように変わっていきました。禁止といっても使用したら駄目なわけでもなく現在でも日常的に使用されています。まだ、この寸表示を使ってお墓は作られています。1寸は30.3ミリですので、8寸は242.4ミリ、9寸は272.7ミリ、1尺は303.3ミリになります。和型は3段積みもしくは4段積みですが、この大きさは数十年の間で大きさが決まっていき、幅や高さなどの寸法のバランスが良い大きさで定着しました。
しかし、他の部材に関しては、たとえば巻石や洋型の石碑などは寸表示を使用しなくなってきました。ミリ単位を使用して作成することが多くなりました。
まとめ
お墓の大きさを決めるのに、周辺のお墓の大きさに合したり、大きくしたりと決めないといけません。建てる時に大切なことですが、お墓全体の大きさを決めるのに石碑の8寸や9寸だけではないですが、他に巻石や玉垣、霊標板などの大きさも大切です。バランス良く建てる必要があります。