お墓を建てる時には建てた方のお名前を彫刻します。お一人なのか連名もしくは複数のお名前をお入れするのかなど、名前を入れる意味などをご説明していきます。
建立者の名前をいれる
お墓に建立者の名前を彫刻します。地域やお墓のデザインにもよりますが竿石とよばれる一番上の石の裏面もしくは側面に入れることが一般的です。お墓の建て方により違う所に入れる場合もございます。
なぜ、入れないといけないかは、一つにお墓の所有者として、明確にする必要があるからです。お墓は代々受け継がれていく可能性があるもので相続ににも影響します。一般には必ず建立者名をいれますが、入れ方により問題もでてきますのでそのあたりもご説明していきます。
- お墓は遺産の相続にもなる
- お墓の権限、誰が入れるか等を決められる
- 霊園の規定により名前をいれないといけない
承継に関係するから
お墓は所有者がなくなると承継する方を決めないといけません。もちろん遺産となりますのでご家族のどなたかが継ぎます。揉めないことがほとんどですが、たまにお墓で問題がおきます。誰がどれだけお金をだして建てたとかで揉めることなどがありますので、できれば建立者はお一人の方がよろしいかと思います。
お墓の権限
よくある問題が男兄弟の連名で建立者を彫刻した場合、親の墓を建てる為にお金を出し合って建てたお墓ですが、一般的には長男が継ぐため、長男のご家族が入っていきますが、次男や三男の名前を入れていた場合、そのご家族も入るお墓と勘違いする事です。
お墓を建てる時は兄弟同士で話し合い親のお墓を建てますが、その後の誰が入っていいのかまでは適当になってしまいます。兄弟同士がよくても他のご家族の立場からすれば、他のご家族とお墓に入ることは、なかなか気持ちよく受け入れることは難しいことです。
先のことまで、あまり考えれませんが基本的には建てる方、お一人の名前が良いとは思います。
霊園の規定により
霊園によりお墓を建てる時には墓地の使用者のお名前を入れないといけない決まりになっています。ほとんど霊園では工事前の手続きの段階で確認されますので間違うことはないのですが、かつては間違いや、墓地管理者に黙って他人に墓地を譲りお墓を建てたりと問題もありましたので墓地の規約などもきっちり作るようになりました。
まとめ
それでは何が正しいのかですが、いくつかありますね。一つは、お一人だけお名前を彫刻する。これは間違いないやり方ですね。次に墓地の所有者である建てる人と間違いなくお墓を継がれる人のお名前を連名でいれる。この2通りがまともなやり方です。他に複数入れる方法もあります。
かつてはお墓を建てる時はご子息がお金を出し合いお墓をたてることはよくありました。しかし、建立者の名前に刻むことはなかったのですが、最近は勘違いして刻む方もおられます。建立者名はお金を出した方の名前を入れるところではありません。これだと、後々に承継や誰がお墓に入れるかなので揉め事になることもあるので安易に建立者に名前をいれないようにしましょう。