お墓も50年以上前のお墓になると艶もなく表面はザラザラしている状態のお墓がおおいと思われます。黒い水垢も周辺にこびりつき通常の洗いでは除去はできません。 それでは、新しく建て直した方がいいのか?それはお墓の状態によります。たとえば、故人名(仏名)を彫刻するスペースがなくなった、お墓を守ってくれる家族の苗字が変わる可能性がある、お骨を入れるスペースが無いなどの状況になった場合などがあります。それではどう対処したらいいのかをご説明していきます。
お墓が古く水垢等の汚れがひどい場合
昔は古くなると建て直していましたが、最近はお墓のクリーニングをおすすめしています。黒くこびり付いた水垢などは専用の洗浄剤でキレイに落とせます。おおよそ10年ぐらい経過しますと水垢はこびり付いていきます。周辺環境にもよりますが周りに木などが多い場合は苔もつきやすいです。クリーニング作業費用は建て直すより費用がかからない為、10年~20年に一度していただければいいと思います。費用対効果は高いです。
故人名(仏名)が彫刻できない場合
ご家族で新仏様がでるとお墓に戒名や名前を彫刻いたします。石碑に彫刻できない場合は霊標板などを設置して順番に入れていきます。しかし、これは霊標板が設置するスペースがあればいいのですが、小さい墓所であり石碑しか建てることができない所では石碑を建て直すもしくは竿石(一番上の石)を交換する必要がでてきます。霊標板に関しては少しのスペースでも設置できるように小さい寸法で作成することができますので、設置できないことはほとんどありません。
遺骨を納めるスペースが無い場合
遺骨を納めるスペースが狭いお墓は、遺骨を納める空間を造る石碑の下にある石棺がないケースもあります。穴が掘ってありその上に石碑が乗っている状態もあります。この場合は石碑を外す必要があります。一度はずして下台底面を平らに加工し石棺を設置します。石棺は石碑の土台となるのでとても重要な石です。
お墓を守る人の苗字がかわる場合
ご家族の事情でこれからお墓を守る方の苗字がかわる場合がございます。どうしても正面の文字は「○○家之墓」と彫刻されているので家名が変わると変更する必要があります。竿石(一番上の石)だけ交換することは可能ですが他の石の部分と色目が合わなくなることが多くあります。その時は竿石を加工するか、すべてのお墓を建て替える必要があります。
まとめ
さまざまな理由で建て替えを考えるご家族がございます。今までのご先祖を供養し、これからの家族のつながりを大切にしていくことを考えます。いろいろ方法はございますのでお墓(先祖)を守って守られていく形にするためにご相談させていただいています。