お墓は生前に建てる方や、ご家族が亡くなり建てる方もおられます。生前に建てたお墓は間違いなくお祝い事となります。ご親族もご祝儀を渡したりいたします。それではご家族のどなたが亡くなり建てた時はお祝い事でいいのでしょうか?お墓を建てると建碑式(開眼法要)としご祝儀をお渡しすることもあります。いろいろなケースをご説明しています。
お墓を建てた時
お祝い金を包むかどうかみなさん悩まれます。お墓を建てられたのが生前でしたらお祝い金をお渡しして間違いないことです。しかし、ご家族が亡くなられた理由でお墓を建立されたなら、不幸があった後でおめでたい事とは捉えられる状況ではありません。生前の建てたお墓は寿陵と呼ばれ、長寿を願って建てるとともいわれています。
お墓を建てた方にお祝いをお渡しするのは、状況をよく考慮して判断していただきたいと思います。亡くなられた方が長寿で亡くなられた時は問題ないと思いますが、若くして亡くなられた場合などもあるからです。確かにお墓を建てるとお祝い事なんですが、ご家族を亡くされた方に、お祝いごとだからとお祝い金を包む無神経な事はやめましょう。
お墓の建碑式をするとき
お墓を建てると建碑式もしくは開眼法要を行います。仏教徒の方はお寺さんを呼んで式を行います。お墓に仏さんを迎え入れ、魂入をしていただきます。
お墓が完成して行う建碑式(開眼法要)はお祝いごとにあたります。服装はダーク系のスーツでか略礼服になります。女性は落ち着いたトーンの着物や略礼服。服装はどの程度にしたらいいかは、ご親族のお付き合いの程度によるかと思われます。
お祝い金を包む
お祝い金は建碑式もしくは開眼式の時にお持ちします。お墓を建てた方におわたしします。お祝い金なので熨斗無し紅白水引の祝儀袋に包みます。一例ですが表書きは「建碑建立御祝」などがあります。
ご家族が亡くなられた事でお墓を建てた場合は、納骨法要もご一緒にするケースが多く、納骨式は仏事ごとになるため。建碑祝いをお包みする場合は事前にお渡しいただいておけばよろしいかと思います。一緒に渡してもかまわない間柄ならいいですが、ご家族が亡くなられた状況も考慮して渡さない方がいいかのご相談も必要です。お渡す金額は決まりはないですが、数万円からですがご家族内でのお祝い金はお渡しする内容にもよりますが数十万円となることもあるでしょう。
まとめ
間違いなくお墓を建てるとお祝い事にあたります。ご先祖が安心して魂がやすらぐようにしてあげる大切な場所を作ってあげたことになります。生きている方も休まるところはお家ですね。仏さんもやすらぐお家が必要です。そして、これから、家族としてあちらでまた、一緒になる所でもあります。気持ちを込めて頑張ってお金をだしてつくればご先祖も喜んでいます。それだけ大切なものを作ったことはお祝い事となります。