お墓の耐久性を高めるにはどうしたらいいのでしょうか。環境の影響や材料なので異なってはきます。石材が長年の間、雨ざらしに合い埃が付き劣化してきますと、水垢は積み重なり表面の石の輝きは薄れていきます。10年ほど経ちますと変化が解りやすくなってきます。
一番の対処方法は掃除しかありません。できれば月に1回はお墓掃除をしていただければと思いますがお墓が遠方にあると難しい方もおられます。耐久性についてご説明していきます。
お墓はどれくらいもつ?
お墓はどれくらい持つのでしょうか?石材ですので倒れない限り数百年もつと思われます。しかし、実際は環境や石材の種類によって違いがでてきます。耐久年数は、100年~200年ほどというのが一般的です。これは使用される石材や環境、工事内容などで異なってきます。
それでは普通100年と経つとどうなるかと思うと、基準を満たしたお墓は倒れることもなく、欠けることもなく問題なく建っているはずです。それと石の耐久性の問題ではないですが、長年の風化により、黒い水垢が媚びり付いてくると思われます。
これは最近のお墓のクリーニングでキレイに取れるようになっています。費用も3万円からと抑えめです。目立つようになってからクリーニングしてもいいと思いますが水垢は一度突き出すと重なって付いてくるので、定期的に20年ごと位でしていただければ、いつまでも新品のような感じに見えます。
お墓に使用される石材は花崗岩が多く耐久性に優れています。石材の質は手入れを定期的にしていれば半永久的に使用できます。実際に数百年前のお墓でも石自体に問題なく建っています。
倒れないことが一番大事です。最近は耐震性を高めるために、基礎工事から墓石工事も昔にくらべて耐震ボンドやパッドなどを使用してしっかり耐震性を高める施工を行います。お墓を建てる時には価格も大事ですが、キチンと施工をすることが一番大事なところです。
石材の種類と全体の寸法もしっかり確認し考えを練りましょう。基本的には建て替えることが無いのがお墓です。
同じ石の種類であっても、基準を満たした工場や職人に造ってもらわないと石材自体と質が悪ければ欠けやひびなどがでてくる問題があります。一般の方は同じ石ならどこで作っても一緒に思われるようですが、山から採石した石でお墓に使用できるのは約10%から20%くらいです。その手間を省いて安く作ることは簡単ですが、どれだけ品質を重視した所に頼まないと耐久性の良いお墓が出来上がることはありません。
お墓を長持ちさせるには
お墓をキレイに保つためには、月に1回以上はお掃除されるのが一番いい方法です。墓石を洗うときは雑巾かスポンジをご用意ください。
雑巾かスポンジに水を含ませやさしく洗い流してください。全体に水をかけ、上丁寧に行いましょう。特に正面文字のところは強くこすらないようにしてください。彫刻して石の厚みが薄くなっているところもあるので軽く拭いてください。金属の磨き粉が入っているスポンジやたわしは使用しないでください。
汚れを落とす洗剤は使用しないでください。だいたいの汚れは水洗いでいいです。10年以上経ってきますと黒い水垢が端の方にこびりついてきます。これはこすっても取れませんので、気になりだしたらお墓のクリーニングをご依頼ください。キレイに取れます。
石質の硬さとは?
お墓の耐久性で一般の方がよく気にされるのが石質が「硬い」のか「柔らかい」というポイントです。これは、石を比較して説明するときにはわかりやすい表現ではあります。それでは柔らかいのは何故だめなのか、それは吸水率の数値が高い石ほど柔らかいとい表現になります。反対に「硬い」という物は水を吸いづらいということになりますね。
数十種類の石を比較すると当たり前ですが順番に吸水率の高いのから低い物の説明は簡単です。しかしほとんどの石材は何百年も問題はありません。では柔らかい石がどうしてダメなのかといいますと、この数ある石の中で非常に吸水率の高い石があるんですね。
当社ではおすすめする石の中には入れていませんが、現在でも使用しているお墓は見かけます。この石の特徴は値段が安いことがあげられます。あまり安い石を使用するのは避けていただければと思います。
まとめ
お墓の耐久性で一般の方がよく気になるポイントは基準を満たした石質、品質重視の所で頼む事、耐震を考えた工事などがとても重要ですね。どれだけ建てる方の気持ちになってくれるかというは大切なポイントですね。先祖やこれからの家族の為に建てるお墓を、とりあえず建てればいいという感覚では、残念なものが建ち並ぶだけです。
これは仕方がないともいえますが、お墓を買う方は初めての方がほとんどです。分からないことだらけで購入します。建って初めて良かったのか悪かったのかがわかります。現在では残念なですが半分以上が残念に感じるお墓が並んでいます。せっかくお金を出したのにもったいないですね。建て替えることも簡単にはできません。ほとんどの方がとりあえず建ったし、仕方ないかで済ましてしまうのはとても残念なことです。